- 狭心症や心臓弁膜症、大動脈瘤などの治療として、外科手術を行なった方は、その後の医療管理がとても重要になります。手術によって冠動脈などの血液の流れが回復したり、動脈瘤を人工血管に置換したとしても、それで治療が終わったわけではありません。適切な管理を怠ると手術していないところの冠動脈が狭窄したり、新たな動脈瘤が出現することもあります。慢性期に入ってからも、しっかりと治療やケアを行うことにより、健康で元気な生活を維持することができます。
- 当院では、循環器専門医、心臓血管外科専門医である院長が中心となり、心臓手術後の管理を丁寧に行っております。患者さまの状態をしっかり見極め、内服薬を調整したり、食事療法などについても必要なアドバイスを心がけています。
心臓弁膜症の術後には抗凝固療法(血液をサラサラにする薬)が必要なことが多いです。特にワーファリンが必要な方は血液検査を行い、適切な用量の調節が必要です。当院では採血した当日に血液検査結果が分かる体制を整えています。
心臓の手術をされた方は、当院で定期的な術後管理をお受け下さい。
術後にこのような症状の方はお早めに受診を
- 手足や顔がむくんできた
- 異常な痛みや腫れがある
- 痰や咳、息切れなどが強まった気がする
- 動悸やめまい、不整脈などがある
- 怪我や擦り傷で出血したとき、血が止まりにくかった
- 鼻血が止まらない、歯ぐきから頻繁に出血する
- など
手足のむくみ
- 手足がむくむ原因は様々ですが、心臓に不具合が生じているときにもむくみが出ることがあります。これまでは見られなかったむくみが生じたときは、外来を受診し、特に問題がないのか確認するようにしてください。
動悸やめまい、不整脈
- 動悸や不整脈などの症状が見られたときも、無理をしてはいけません。安静にしていても不整脈などが治まらないときは、なるべく早く専門医療機関を受診することが大切です。